🚁 現場目線で整理
自作FPVドローン vs DJI FPVシリーズ|どっちが良い?は「使い分け」が答え
「自作FPVとDJI(Avata / NEO 2など)、結局どちらが正解?」と聞かれることが増えたので、 現場で感じる違いをできるだけ噛み砕いてまとめました。結論はシンプルで、 場面によって役割が明確に違う、です。
結論:どちらが“優れている”ではなく、役割が違う
DJI FPVシリーズと自作FPVは、同じ「FPV」でも思想がかなり違います。 だから比較するときは「スペック勝負」ではなく、 現場のリスク・再現性・求める表現で考えるのが実務的です。
・安全性 × 安定撮影 × 再現性 → DJI FPV(Avata / NEO 2 など)
・表現力 × 自由度 × 狙ったライン取り → 自作FPV(マイクロ含む)
DJI FPV(Avata / NEO 2など)の強み:安心と再現性
- 高度維持・水平維持などの自動制御
- センサーによる安全性(環境次第で強い味方)
- 映像が安定しやすい
- 初心者でも飛ばしやすい
「同じカットをもう一回」「安全側で安定させたい」といった 現場では、この“再現性”が武器になります。
- 屋外のイベント撮影
- ライブ配信(安定性が価値になる)
- 動線が読みやすいロケーション
- 安全側で運用しやすい現場
自作FPVドローンの強み:自由度と表現力
- 操作レスポンスが良く、意図通りに動かしやすい
- 狭い場所の通過・繊細なライン取りがしやすい
- 映像に“人の癖”や“臨場感”が残る
- 軽量(例:U99など)なら扱える現場範囲が広がる
“人が飛んでいる感”や“一発撮りの温度感”を狙うなら、自作が刺さる場面は多いです。
- 屋内撮影・建物内探索
- 狭隘部(入口が狭い、障害物が多い)
- 繊細な高さ調整が必要な通過カット
- 創作系/演出重視の映像
「DJI FPVが苦手になりやすい」場面:補正ラグの存在
NEO 2やAvata系はセンサーや自動制御が豊富なぶん、 状況によっては補正の“間”が出ることがあります。 これが「思った通りに入らない」「今なんでそう動いた?」につながることがあり、 特に室内や狭所では怖さを感じやすいです。
- 狭い入口を抜ける
- 高さを微調整しながら通過する
- 一気に滑り込む → すぐ止まる
- 想定より補正が入ってラインがズレる
※ここは「DJIが悪い」という話ではなく、設計思想が違うために起きやすい“特性”として捉えるのが安全です。
自作機の信頼性は「構成がすべて」:RTFは要注意
自作FPVは自由度が高い反面、機体構成がそのまま安全性と信頼性に直結します。 特にRTF(完成品)や安価構成では、現場運用で“詰む”ケースもあります。
- フレームが弱く、1回のクラッシュで歪む/割れる
- モーターに対してFC(制御基板)の余力が足りない
- 振動対策や電源設計が甘く、映像・制御が不安定になる
「飛べる」だけでなく「現場で再現できる」「安全側で運用できる」構成かどうかが大事です。
現場での使い分け早見表
| 優先したいこと | DJI FPV(Avata/NEO 2など) | 自作FPV(マイクロ/U99等) |
|---|---|---|
| 安全側の運用 | 自動制御・安定性が強み | 設計と運用で担保(構成依存) |
| 再現性 | 同じカットを作りやすい | 操縦者の技量・機体構成に依存 |
| 狭所・屋内 | 状況により補正ラグが気になることも | ライン取り・微調整が得意 |
| 表現力 | 安定系の画づくりに強い | “人の癖”が出る生っぽい画が作りやすい |
| 向いている現場 | イベント/屋外/配信など | 屋内探索/狭隘部/演出系など |
まとめ:「どの機体か」より「なぜその選択か」
DJI FPVと自作FPVは、どちらが上という話ではありません。 「どう撮りたいか」「どんな現場か」で答えが変わります。
・安全性 × 安定撮影を優先するなら DJI
・表現力 × 自由度を優先するなら 自作
この使い分けができると、現場での提案の幅が一気に広がります。 最終的に大切なのは「機体の議論」より、現場を設計する視点だと感じています。
※本記事は一般的な傾向を現場目線で整理したものです。運用可否や安全性は、現場環境・関係者許可・飛行条件・機材構成などにより変わります。