イベント上空でのドローン撮影|航空法だけでは不十分、環境確認が重要
イベント会場でのFPVドローン撮影は、航空法の要件を満たせば飛ばせるわけではありません。本当に大切なのは現場環境をどこまで把握できるか。この記事では、イベント上空撮影で必須となる「環境確認」の視点をまとめます。
航空法をクリアしても不十分な理由
U99など100g未満機であれば航空法の制約は比較的緩やかです。しかし安全運用の課題は“法律”よりも“現場環境”に潜んでいます。
- 電線や街路樹に衝突 → 機体破損や観客への落下リスク
- Wi-Fi干渉や電波途絶 → ゴーグル映像途切れ、制御不能の危険
- 観客動線やパレード車両との交差 → 事故や混乱を招くリスク
ロケハンで必ず見るべきポイント
1. 障害物の位置と高さ
- 電線、街路樹、看板、アーケード、庇などを地図化
- パレード車両や山車の高さを確認し、電線・門のクリアランスを確保
2. 電波環境
- Wi-FiやBluetoothが集中するエリアは要注意
- ゴーグル映像の乱れやリンククオリティを現地で確認
3. 人の流れ
- 観客の滞留ポイント(門の前・交差点・出入口付近)を把握
- 混雑と飛行ルートが交差しない導線設計が必要
4. 緊急対応
- 緊急着陸エリアを2〜3か所設定しておく
- 離発着地点を区画整理、安全員を配置して立入制限を徹底
当日の安全運用のポイント
- 安全員を配置し、観客と区画を分離する
- 「避けない・見ない」など観客への事前説明を徹底
- 天候・混雑・機材トラブル時の中止基準を事前に決定
FPVドローンは迫力がある反面、リスクも大きい機材です。高さ・電波・人の流れを冷静に見極めてこそ、安全で価値ある映像が残せます。
まとめ|安全確認が“映像の価値”を高める
イベント上空でのドローン撮影は、法律的なクリアランスよりも現場環境の読み取りが成否を分けます。電線や建造物の高さ、電波環境、人の流れ、緊急対応の準備までを丁寧に積み上げてこそ、安心して任せてもらえる迫力映像につながります。